―――ほかに、どんな「レトロガム」がありましたか?
【毛利さん】 1978年に発売された強烈なレモンの酸味が特徴の『クイッククエンチ‐Cガム』や、1994年発売の『スウィーティガム』など、「推しガム総選挙」で上位に入ったガムは懐かしいと思う方も多いのではないでしょうか。
当時の日本ではほとんど知られていなかったグレープフルーツに似たスウィーティという果物の香りを、ロッテが独自に再現したのが『スウィーティガム』です。ロッテでは1980年代から、国内であまり流通していない食べる機会の少ないフルーツを手軽にガムで味わえるよう、さまざまなフルーツガムを開発することに注力していて、ブルーベリーやアセロラ、マスカットなどのガムを発売しています。ロッテのガムでこれらのフルーツの味を知った、という人も多かったのではないでしょうか。
―――当時はかなり“攻めた”ガムも販売していたのだとか?
【毛利さん】 たとえば、1972年に発売された『イヴガム』、通称「香水ガム」というものがあります。花の香りに特化した女性向けのガムで、パッケージも香水をイメージし、縦型の箱タイプにしました。
ほかにインパクトを残したものでいうと、『さきいかガム』というものもあります。その名の通り、スルメイカを再現しようと作られたガムです。味は皆さんのご想像にお任せします……(笑)。
―――今後も、レトロガムの復活はあるのでしょうか?