今が旬! 夏季の味覚「明石だこ」 季節の変わり目の“疲労回復”に 別名「麦わらだこ」の由来は? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

今が旬! 夏季の味覚「明石だこ」 季節の変わり目の“疲労回復”に 別名「麦わらだこ」の由来は?

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 今年も本格的な夏の到来を告げる「半夏生(はんげしょう)」を迎えた。明石の名産「明石だこ」はこの時期に最もおいしくなるといわれ、同時にタコ漁も最盛期を迎える。

明石だこ

 半夏生は雑節のひとつで、夏至から数えて11日目にあたる7月2日ごろから七夕(7月7日)に至るまでの5日間を指し、2023年は7月2日(日)から6日(木)までが半夏生にあたる。

 関西地方では半夏生にタコを食べる風習があり、一説によると田植えを終えた稲が吸盤のある8本足のタコのようにしっかりと根づくように、と願掛けしたことが由来といわれている。また、タコには“タウリン”と呼ばれる栄養素が豊富に含まれており、疲労回復に効果があるという。そのため、「7月初旬の一段と暑くなる時期にタコを食べるのは理にかなっている」と、一般社団法人明石観光協会の前川有佳里さんは話す。

 海峡のまち・明石の特産品として名高い「明石だこ」は明石海峡周辺で水揚げされるマダコを指し、栄養豊富で早い潮流にもまれて引き締まった身の独特の歯ごたえと濃厚なうまみが特徴だ。産卵に備えて体力と栄養を蓄えようと、6月から7月の期間にかけて活発にエサを食べるため、まさに今が旬となる。

 ちなみに、この時期の明石だこは「麦わらだこ」とも呼ばれるのだとか。前川さんいわく、麦わら帽子をかぶる季節にとれることにちなんでいるそうで、「タコ漁は初夏の風物詩になっている」という。

タコ漁

 全国的な知名度を誇る明石だこだが、近年は漁獲量が大きく減少している影響もあり資源保護の取り組みも進められている。抱卵しているマダコが入ったタコつぼを買い取って再放流するほか、産卵用に素焼きのタコつぼを海へ投入するなど、地元の漁業関係者を中心に地道な努力が続けられている。

 同協会は、明石だこのほかに、明石の水産加工品や伝統工芸品など約200種類もの商品をオンラインショップにそろえることで明石の特産品のPRを行なっている。

明石の名産品

同協会が運営するオンラインショップ『明石メルカート~召しませ、あかし~』で販売されているのは、明石だこを使った商品だけでも、料亭旅館人丸花壇の「蛸の有馬煮」、神戸グルメ「明石蛸のたこしゃぶ」、魚六商店「釜揚げ明石だこ」、魚の棚商店街に店を構える三ツ星蒲鉾の「かんたん!おうちで天ぷら」セットなど、バラエティー豊か。

夏休みが近いこともあり、前川さんは「お子さんと一緒にタコ料理を作るなど、ご家族で楽しめる商品がたくさんあります」と紹介した。

8月1日(火)正午までは送料無料キャンペーンを実施中。お中元や夏ギフトとしてはもちろん、自分へのごほうびとして購入するのも良さそうだ。

(取材=嵐みずえ)

明石観光協会の前川有佳里さん(写真右)、レポーターの嵐みずえ(同左)
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