ちなみに「広島駅」~「広電西広島」間はわずか5.4キロメートルしかないのですが、それを20駅35分かけて走るという実にのんびりとした市民の足です。なおJR広島駅の新駅ビル完成のあとは、広電は2階コンコースに乗り入れる予定。あわせて「広島駅」から「稲荷町」までがシヨートカットできる『駅前大橋線』の工事もいま着々と進んでいます。
市内中心部ではほぼ200メートルおきに停留所がありバスよりも遅いのですが、次はどんな車両が来るのか、電停でわくわくして待てる広電はまさに「動く電車ミュージアム」。高齢者や旅行客にもやさしく、市内観光や地元民の欠かせない大切な足として111年間走り続けているのです。(羽川英樹)