「神戸発の地ビールを届けたい!」 新醸造所とクラファンにかける“地域密着型ブルワリー”の思いとは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「神戸発の地ビールを届けたい!」 新醸造所とクラファンにかける“地域密着型ブルワリー”の思いとは

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 神戸ならではのクラフトビール作りにこだわり、「超地域密着型マイクロブルワリー」としてビール醸造所とレストラン運営を手掛ける『IN THA DOOR BREWING』をご存じだろうか。

 同社は2015年、神戸市中央区で醸造所をオープン。以来、自分たちが暮らす街・神戸だからこそ生み出せるビールを目指してきた。広報担当の中村美夏さんに話を聞いた。

ビール醸造所とレストラン運営を手掛ける『IN THA DOOR BREWING』

 クラフトビールの仕込み水には、加熱処理されていないフレッシュな天然水「神戸ウォーター」を100パーセント使用。ただ、ミネラルが豊富な水だからこそ理想の味を完成させるまでは苦労の連続だったという。

「モルトの風味が強すぎてしまったり、思うようにホップの香りや苦みを出せなかったり。神戸ウォーターでビールを作っている醸造所は他にないので、何度も工程を見直しながら試作を繰り返し、納得できる味にたどり着くまで数年かかりました」(中村さん)

神戸ウォーター

 ビールを作る中で地元の生産者とのつながりが生まれ、次第に仕込み水以外の原料にも兵庫産の農作物を使うようになった。ホップのほかイチゴやオレンジ、ブルーベリーといった旬の果物を使用し、常時6~7種類の季節限定ビールを醸造。定番ビール5種類とともに高い人気を集めているという。

『IN THA DOOR BREWING』のクラフトビール

 2018年からはビール作りを通して地域循環経済を構築する「KOBE LOCAL BEER PROJECT」をスタート。醸造後に残るモルト粕を菓子等の材料として飲食店に提供したり、畑の肥料として再利用したりと、地域の人々が協力しつながり合える仕組み作りも続けている。

 今夏、同社は醸造所を本社・レストランのある六甲アイランドへ移転することを移転を決断。既存ファンへの「お知らせ」と新しい醸造所への支援を目的とした「クラウドファンディング」に挑戦している。

新たな挑戦を決意した『IN THA DOOR BREWING』
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