やはり関西人! ある日、冷蔵庫に焼きそばの麺を発見。“粉もん”が大好きなもんで、作って食べようと思い調理を開始。
まずは、冷蔵庫にある具材をチェックします。豚肉があったので、さて次はキャベツ、キャベツ。野菜室をのぞいて……。
「あら? キャベツがないやん」
どうしようかと考えていたところ、普通のキャベツはないものの紫キャベツを発見。「同じキャベツやし、これでええやん」と炒めて、びっくり! 黄色だった焼きそばの麺が、みるみるうちに緑色になるやないですか!
これは一体どういうことなのか。科学のニオイがするぞ? ということで、大阪公立大学理学部で非常勤講師を務める山田善春先生に聞いてみました。
「これは、紫キャベツに含まれるアントシアニンによる反応ですね。アントシアニンという物質は、アルカリ性のときには“青色”に、酸性のときには“赤色”に変化する性質があるんです。焼きそばの麺に含まれている、アルカリ性の『かんすい』に触れて青色に変化。これが麺の色(黄色)と合わさって緑色っぽくなったんでしょう」(山田先生)
続けて、「その緑の麺にレモン汁をかけてみてください」と言われたので試してみたところ……。これまたびっくり! 緑色の麺が、今度はなんとピンク色に! めちゃくちゃラブリーな焼きそばですやん!
再びの変色について、山田先生に尋ねてみました。