『SPACECOOL』は、太陽光や大気からの熱を遮断して吸収を抑え、館内の温度上昇を抑える。
高温の物体が熱を外部に放射して冷える放射冷却技術の原理により宇宙空間に熱を逃がすことで、 ゼロエネルギーで外気よりも低温にする。さらに建築部材を削減しながら空調負荷も軽減する。
パビリオン内部では、CO2が増えることなく循環し、未来のエネルギーに「化ける」ことで地球温暖化を抑制する仕組みを、”おばけのキャラクター”とともに参加できる体験型の施設を目指す。
そして小学4~5年生を対象に、 脱炭素社会に向けて「地球のためにひとりひとりが意識や行動を変えることで、世界が変わる」というメッセージを発信する。
建物部材を最大限削減(Reduce リデュース)した上で、膜材などは再使用(Reuse リユース)し、その他部材は再生利用(Recycle リサイクル)を行うなど3Rに取り組み、万博終了後にも「化ける建築」を目指す。
1872(明治5)年、近代日本で夜道を初めて照らしたのが横浜・馬車道通りのガス燈。
それから150年が過ぎた。ガス業界では原料を石炭や石油から、より環境にやさしい天然ガスに転換し、省エネルギーに向けた技術開発などにより、「低炭素化」を目指してきた。
カーボンニュートラル実現まで25年となる2025年大阪・関西万博。さらに踏み込んだ「脱炭素」への道を示す時はもうすぐ。具体的な企画内容も詰めの段階に入り、“おばけ”が環境を変える日が迫っている。