ブレイク商品のめでたい10周年。だがなぜ「神社」なのだろう。その理由について、同社広報担当の加藤諒子さんは、「ほぼカニをはじめとする、うちの商品は『食の課題解決』という使命を背負っているのです」と切り出す。
カネテツデリカフーズは魚介類の水揚げ量が減っている現状の対応策として、「ほぼホタテ」「ほぼタラバ」、また魚卵・甲殻類アレルギーの人に向けて、「ほぼいくら」「ほぼエビ」、さらに「土用の丑の日」限定の「ほぼうなぎ」なども開発。手頃な値段でおいしく味わえる代替の“海の幸”を提供してきた。
加藤さんは「食にまつわる困り事を解決するというスタンス、お客に寄り添いたいという思いを形にしたいと考えた時に、浮かんできたのが神社建立でした」と明かし、「ほぼカニは、決してカニになり代わろうとしているのではない。カニが取れない時はカニが育つのを待ちながら代わりに食べてもらって、カニが育ったらカニを食べてもらったら良い。海の資源と仲良くなるのが大事と思っています」と、ほぼカニ様からのメッセージとしか思えない話を聞かせてくれた。
「ほぼカニ神社」は六甲ライナー「アイランドセンター」駅から西へ徒歩約15分。御守は、本社内にあるちくわ・かまぼこ手作り体験施設「てっちゃん工房」の売店で販売している。