『本黒田』も実にシンプルな駅舎です。同駅のある黒田庄町は黒田官兵衛の生誕地で、荘厳寺(しょうごんじ)には黒田家の家系図も残っています。また但馬・神戸牛ブランドになる黒田庄牛の品質は高い評価を受けています。
『久下村』の近くでは、丘の上に立つ広大な円応教(えんのうきょう)本部が見えてきます。
『西脇市』から約30分走って丹波市山南町にある終点『谷川』に到着。駅名の正式な読みは「たにかわ」ですが、地元の人の多くが「たにがわ」と濁って発音しているようです。ここでは1時間に1本走る福知山線の列車と出会うことができますが、接続は全く考慮されていないダイヤ編成となっています。
加古川線は全線が「大阪近郊区間」になるため鉄道ファンには人気が高い路線の1つ。例えば『加古川』~『東加古川』の1駅間190円の切符を持って、あえて『加古川』から時計周りに加古川線→福知山線→神戸線を経由する、つまり『加古川』~『谷川』~『尼崎』~『東加古川』という大回り旅だって、1区間料金の切符でできてしまうんです。(※JRおでかけネット「マイ・ダイヤ」で検索してみても、そう出てきました!)
そして、忘れてはならないのが、同線が1995年の阪神・淡路大震災発生時にも果たした貴重な役割。当時、大きな被害を受け寸断された神戸線に替わって、『尼崎』~『谷川』~『加古川』と走る迂回路線にもなりました。