播磨の小京都の“蔵カフェ” 240年の時刻むしょうゆ蔵再生 リノベには学生も参加 兵庫・たつの市 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

播磨の小京都の“蔵カフェ” 240年の時刻むしょうゆ蔵再生 リノベには学生も参加 兵庫・たつの市

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 近年、使われなくなった空き家をリノベーションし、新たな地域資源に変える活動が各地で盛んになっています。兵庫県たつの市は、古民家再生事業が活発な地域のひとつです。“播磨の小京都”と呼ばれる城下町の街並みはまるで映画などに出てくるような風情が漂い、若い女性を中心に注目されています。

 そんなたつの市で、江戸時代末期に建てられた歴史ある醤油蔵をリノベーションしたのが、カフェ「菊屋蔵(きくやぐら)」(たつの市龍野町)です。夏はかき氷専門店、その他の季節は創作和菓子の甘味処として営業しています。

菊屋蔵(たつの市龍野町)(画像提供:井上晴登建設)
菊屋蔵(たつの市龍野町)(画像提供:井上晴登建設)

 建物は、約240年前にこの場所で醤油づくりが始まったとされるほどの貴重なものですが、27年間使われることがないまま長年の経過で老朽化が進み、一時は半壊にまで追い込まれました。それを、入り組んだ立派な梁や柱をそのままにリノベーション。当時の面影が極力再現されているといいます。

菊屋蔵店内(画像提供:井上晴登建設)
菊屋蔵店内(画像提供:井上晴登建設)

 再生を進め、“蔵カフェ”として生まれ変わらせたのは、菊屋蔵オーナーで古民家再生事業を手がける有限会社井上晴登建設(以下、井上晴登建設)です。同社代表取締役の井上雅仁さんによると、同社と醤油蔵の出会いは、さかのぼること7年半前。地元NPO団体が、醤油蔵の整理や清掃を引き受けたのがきっかけでした。

 当時、醤油蔵はかなり朽ちており、雨漏りがひどかったのだそう。まずは雨漏りを防ごうと、醤油蔵内にあった物をきれいな状態にして販売し、ブルーシートを購入。穴をふさいで修繕を進めました。

リノベーション前、倒壊が危ぶまれた醤油蔵(画像提供:井上晴登建設)
リノベーション前、倒壊が危ぶまれた醤油蔵(画像提供:井上晴登建設)

 ところがそれでは間に合わず、蔵は倒壊し始めることに……。

リノベーション前の醤油蔵(画像提供:井上晴登建設)
倒壊してしまった菊屋蔵(画像提供:井上晴登建設)
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