神戸市北区の有野川で、宮崎早紀さん(当時小学3年・8歳)が遺体で発見された事件は7日、未解決のまま23年を迎えた。
早紀ちゃんは2001年6月3日夜、自宅で姉に「お母さんを迎えに行く」と告げて外出、7日朝に有野川の浅瀬で遺体で発見された。発見地点から約300メートル上流の雑木林では、早紀さんの毛髪が見つかった。
死因は脳挫傷で、車にはねられた後、上流の橋から遺棄されたとみられる。死亡推定日は6月4日。早紀さんは身長約130センチで細身、眼鏡を掛けていた。
兵庫県警・有馬署が殺人とひき逃げの容疑で捜査していたが、2006年にひき逃げ容疑は公訴時効となった。
有馬署員や早紀さんが通っていた市立唐櫃(からと)小学校の教員ら25人が、この日夕方、現場近くの神戸電鉄岡場駅(同区藤原台中町)周辺などで情報提供を呼びかけるチラシ1000枚を配布した。
昨年から近隣の唐櫃台駅でも同様に情報提供を呼び掛けるようになり、この1年間で同署に寄せられた新たな情報提供は4件に増えた。その前年は2件、さらにさかのぼると0件の年もあった。
同署の柴田大介刑事課長は、長女が小学5年。「同世代の子を持つ親としてやるせない気持ちになる。遺族の無念を晴らすため、犯人逮捕に向けて捜査を続けているので、ささいな情報提供でもお寄せいただきたい」と呼び掛けている。
情報提供は兵庫県警・有馬警察署、電話078-981-0110まで。