本格的な夏の気候となり、気温の高い日が続いています。熱中症対策としてこまめな水分補給は欠かせません。水筒やマイボトルでお茶を持ち歩いたり、便利なペットボトル飲料を利用したりする人も多いと思いますが、この時期は変質などに特に注意が必要です。
そこで今回は「開封後の飲料」について、コープこうべ商品検査センターの担当者に、消費者からの問い合わせをもとに話を聞きました。
☆☆☆☆☆
【コープこうべ商品検査センター担当者(以下、担当者)】 ペットボトル飲料についてのお問い合わせの例として、「開封後のペットボトルのお茶に何か浮いている」という事例をご紹介します。
――(写真を見て)確かに、お茶の中になにか浮いていますね。
【担当者】 はい。お問い合わせ品は2リットルのペットボトルのお茶の開封品で、残りは100ミリリットル程度と少なくなっていました。お茶は濁りがあり、検査をした結果、中身のお茶は微生物が増殖し、浮いているものは‟カビのかたまり“であることがわかりました。
――どうして、お茶の中にカビのかたまりができたのでしょうか。
【担当者】 お問い合わせいただいた商品の使用状況を確認したところ、開封時に異常はなく、開封後に1週間程度、冷蔵庫に入れて保管していたことがわかりました。その点から、キャップを開けることで、外気と一緒に空気中の細菌やカビの胞子が容器に入って徐々に増え、濁りやカビのかたまりになったと考えられました。