――なるほど。空気中の細菌やカビの影響もあるということは、ペットボトルに口をつけて飲む場合は、より気をつけたほうが良いのでしょうね。
【担当者】 その通りです。開封した時点で、密閉状態ではなくなってしまうため、空気中の細菌やカビが容器に入ってしまいます。それに加えて口をつけて飲むと、口の中の細菌が飲料の中に入ってしまい、飲料の腐敗が早まりますので、より注意していただく必要があります。
――開封後の飲料の取り扱いでは、どのような点に気をつけるとよいのでしょうか。
【担当者】 開封後はフタを閉めた状態で冷蔵庫で保管し、2~3日を目安にできるだけ早く飲み切っていただくことが大切です。また、口を付けて飲まれた場合は、その日のうちに飲み切ってください。
――なぜ「冷蔵庫で保管する」こと、「早めに飲み切る」ことが大切なのでしょうか。
【担当者】 冷蔵庫で保管すると、飲料の温度が低く保てるためカビなどの微生物が増えるのを抑えることができます。早めに飲み切ることについては、温度の低い環境でも増殖することができる微生物もいるため、冷蔵庫の中で保管していても徐々に微生物が増えていってしまうからです。
――なるほど。だから開封後は冷蔵庫で保管すること、早めに飲み切ることが大切なんですね。ちなみに、ペットボトル飲料の容器に書かれている‟賞味期限“は未開封の場合の期限で、開封すると無効になるのですよね。
【担当者】 はい、その通りです。開封後は、表示された期限にかかわらず早めに飲み切ってください。そして開封後、冷蔵庫で保管したものを飲む際、いつもと違う味やにおいを感じた場合は飲むのを控えてください。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』2024年7月16日放送回より