ICT・ロボット、健康・医療、空飛ぶクルマ・ドローンなど最先端の技術が集まる「国際フロンティア産業メッセ」。西日本最大級の産業総合展示会として、今年9月に神戸市内で開かれた。その中での「こうべしんきんビジネスメッセ2024」には様々な兵庫・神戸の企業が出展。今シリーズでは、メッセを通じて発信された各企業の独自技術やサービスを全22回にわたって紹介する。第8回は、有限会社グリーンスペース造園(神戸市垂水区)。
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野菜・果物の水耕栽培をおこなう有限会社グリーンスペース造園では、ありとあらゆるものが水だけで育てられている。元々葉物野菜しかできない農法だったが、このたび150種類の作物の栽培に成功したという。代表取締役の小山茂樹さんは「自分もびっくりしています」と驚きを隠せない。
同社が持つ技術の一つとして、本来土の中でできるものを水の中で栽培できる、というものがある。にんにく・かぶ・にんじん・ウコン、そして一昨年はさつまいもの栽培にも成功したそう。
ブースではひっきりなしに対応がつづき、小山さんは「ありがたいです」と話す。今年は一層果物の栽培にチャレンジしたため、ブースでも「果物」にまつわる質問が多かったそう。現在はいちじく・ぶどう・パッションフルーツ・みかんなどが同社の屋上で実をつけている。
小山さんの夢は大きく2つ。1つ目は、屋上で果樹園を作ること。「うまくいけば葡萄酒も作れるのでは」と、これからの未来に向けて希望を膨らませる。2つ目は「農業」だそう。衰退した農業をなんとか持ち上げ産業として起業化し、少しでも農家の手助けになるようになりたいという思いを抱いている。今後は西区でモデル農園も作る予定とのこと。四季折々、一年中野菜が採れるシステムを構築しようと動いているそう。小山さんは最後に「全力でがんばります」と意気込んだ。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2024年9月18日放送回より
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