“鉄っちゃんアナ”としても親しまれる鉄道通のフリーアナウンサー・羽川英樹さんのラジトピコラム「羽川英樹の出発進行!」。今回、羽川アナが現地取材したのは、近鉄けいはんな線『長田』→『学研奈良登美ヶ丘』です。それでは、出発進行!
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奈良市の『学研奈良登美ヶ丘』と東大阪市の『長田』の13.7キロメートルを結ぶ近鉄けいはんな線は、2006(平成18)年に全通した、近鉄では新しい路線です。大阪メトロ中央線と相互乗り入れしており、大阪市内を東西に横切って『コスモスクエア』まで直通します。来年はこれが、もうひと駅先の『夢洲』まで延伸。大阪・関西万博の会場に直行する唯一の路線として、注目を集めています。
今回は、その近鉄けいはんな線を体感すべく、大阪メトロ中央線との接続駅でもある『長田』から東へ、『生駒』を経由して、『学研奈良登美ヶ丘』までを進んでみました。
『長田』では、近鉄7020系の6両編成、学研奈良登美ヶ丘行に初乗車。この駅で大阪メトロから近鉄の運転士にバトンタッチします。
『長田』を出ると、次の『荒本』までは地下の掘割区間を走ります。『荒本』は高さ115メートルの東大阪市役所の最寄り駅であり、蔵書200万冊を超える大阪府立中央図書館も近くにあります。また大阪モノレール延伸時はここに駅もできる予定です。
『荒本』を出ると車両は地上に姿を現し、阪神高速13号東大阪線の真下を走って『吉田』へ。ここは「よし“だ”」ではなく、なんと「よし“た”」なんです。アナウンサー泣かせの駅名ですね。
そして、真上を走っていた高速道路が左右に分かれ、右が阪神高速、左が第二阪奈に分かれて生駒山地がひろがってきたら『新石切』。「でんぼの神様」でおなじみの石切釼谷(いしきりつるぎや)神社は、ここから歩いて7分ほどのところにあります。