特に日本酒は、日本各地の気候などの中で杜氏や蔵人が築いた手作業の技術が脈々と引き継がれている。
全国各地の杜氏集団の中で、丹波・南部・越後は「三大杜氏」と呼ばれる。その中でも技術が高く中心的な存在だったのが丹波杜氏。灘五郷の酒造りは丹波杜氏が支えてきた。
丹波杜氏に関する様々な資料や伝統的酒造りの工程写真などだけでなく、酒造りを一変させた醸造の資料などを展示している。
■学芸員が語る「飛躍的な醸造技術の変容」
明治以降、さらに酒造技術は発展、変化を遂げる。「山廃酛(やまはいもと)」「速醸酛(そくじょうもと)」の出現。