全国には人口流出や高齢化などの問題を抱えながらも、独自の魅力を継承している地域が多くある。神戸新聞社など西日本の地方紙6社が、そのような地域を「ふるさとの光」と位置づけ、多くの人に知ってもらい堪能してもらおうという「ふるさとの光」発見プロジェクトを進めている。第1弾の岡山県新見市につづき、第2弾として、兵庫県から朝来市が選ばれ、朝来市の「知られざる魅力の発信」が始まっている。
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兵庫県のほぼ中央に位置する朝来市には、国史跡の竹田城跡や史跡・生野銀山など歴史文化遺産が多くあり、美しく豊かな自然に恵まれている。また但馬・山陰地方と京阪神大都市圏を結ぶ交通の要衝であることが選定の理由になった。
その朝来市にはどんな魅力=「光」があるのか。
メインテーマは「豊かな自然の中、時代の栄枯盛衰を見つめ、朝来の地を生きる人々。この地で輝き続ける『光』を探し、5つの扉を開けて、その魅力に思いをはせる」。4人の選定委員が、食や自然、歴史、癒しなど24の「光」を選び、5つのテーマ(扉)に分けて、朝来の魅力を味わえるそれぞれのストーリーに仕立てた。
その5つの扉とふるさとの光は以下の通り。
◎日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」~産業発展の足跡を巡り、先人の功績を想う~
銀の馬車道、生野銀山・GINZAN BOYZ、神子畑選鉱場跡など
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◎竹田城跡~山上の史跡のもとに広がり、悠久の文化が香る城下町を歩く~
竹田城下町、「落ちない岩」竹田城跡登山道、立雲峡に新設されたモニュメントなど
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