阪神・淡路大震災から30年、神戸に住む人はみな、今の神戸の街を「美しい」と表現する。
街には活気があり、玄関口・三宮再開発も進行中。将来の姿を想像して夢をふくらませている。
この街が大好きな神戸っ子、加久ひなみさん(25)・ことみさん(22)姉妹は神戸市灘区で生まれ育った。2人はこれからもずっと、神戸に住み続けたいと思っている。
幼いころ楽しみにしていた、メリケンパークから眺める「みなと神戸海上花火大会」が忘れられない。六甲山から初日の出を拝んだり、地元のお祭り“だんじり”に参加したりと、神戸の風景の中で成長した。
また、北野町の異人館で開かれたピアノ発表会は、神戸らしさが詰まった忘れられない思い出だ。
震災から30年経った今、たくさんの家や建物が建ち並ぶが、幼い頃の記憶は、まだまた空き地が多かったこと。
思えば災害の爪痕だったが、当時は何もわからず、ただ夢中で遊び回っていた。