二十四節気の「立春」を過ぎましたが、寒さはよりいっそう厳しくなってきましたね。今年は1月20日が「大寒」でした。1年で最も寒さの厳しいころといわれています。
そんな時期には、寒さから手がかじかんでしまうことも多いはず。冷えて動きづらくなってしまった手は、一体どうすれば良いのでしょうか。警視庁警備部災害対策課の公式X(旧:Twitter)によると、「手を上下に大きく素早く数回振ることで、遠心力により体幹の温かい血液を指先に送ることができ、指先のかじかみは改善されるよう」とのことです。実際に、試してみました。
まずは、手首から先が揺れるように両手をぶらぶらと振ってみます。30秒ほど振ると、じんわりと少しだけ温かくなったような気がしました。
次に、腕をやや伸ばし気味にしてヒジから先が揺れるように振ってみます。こちらも30秒振ったところ、先ほどよりも温かく感じられました。手の先の高さが肩から腰までくるように大きく振ったのですが、“大きく”がポイントなのかもしれません。
体を温めるアイテムをなにも持っていないときや、災害時に試してみてはいかがでしょうか。
手や指を直接温めるのも効果的です。手のかじかみを予防するためのアイテムを企画・販売している、松栄興業株式会社(愛知県名古屋市)商品企画部の加賀さんによると、「首」という文字がつく部位には太い血管が通っており、そこを温めることで温かい血流が流れるのだそう。「温かさの感じ方に個人差はあるかもしれないが、試験データとしての結果でも証明されている」とのことでした。
最近は、超薄型のアイテムも広まっているのだそう。トップスやズボンの中にこっそり身に着けられるものや、指に直接つけても指の動きを過度に制限しないもの、繰り返し洗えるものなど、おしゃれや持続性に配慮しながら防寒対策もできるようです。
寒さが厳しい季節でも、手のかじかみを防ぎながら快適に過ごしましょう。
(取材・文=森本真由)