26歳医師自殺、膨大な時間外労働 神戸の病院、労基法違反容疑の院長ら不起訴に 神戸地検 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

26歳医師自殺、膨大な時間外労働 神戸の病院、労基法違反容疑の院長ら不起訴に 神戸地検

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 甲南医療センター(神戸市東灘区・旧甲南病院)の医師、高島晨伍(しんご)さん(当時26歳)が長時間労働を苦に2022年に自殺した問題で、西宮労働基準監督署が労働基準法違反容疑で書類送検した運営法人「甲南会」と同センターの院長ら2人について、神戸地検は2月4日、不起訴処分とした。

 神戸地検は処分理由を明らかにしていない。

神戸地検
亡くなった高島晨伍さん

 高島さんは大学卒業後、2020年4月から研修医として同センターに勤務していた。2022年4月に消化器内科の専攻医となり、研修を受けながら診療をしていたが、同年5月17日、自宅で自ら命を絶った。

 西宮労基署は2023年12月、高島さんに労使協定で定められた範囲(1か月あたりの労働時間の上限・95時間)を超える、113時間56分の時間外労働をさせたなどの疑いで、「甲南会」と同センターの院長、直属の上司(労務管理者)らを書類送検。同年6月には、自殺は長時間労働などが原因だったとして労災認定している。

 この問題をめぐっては、遺族が2024年2月、病院側を相手取り損害賠償を求めて大阪地裁に提訴、同年4月に第1回口頭弁論が開かれ、審理が続いている。

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