【橋本】 そうなんですね。たとえ亡くなったメンバーの方がいたとしても、中将さんが意志を継いで、バンドが動いてくれるのはファンや関係者の方たちにとってはこの上なくうれしいことだと思います。
【中将】 いろんな思いを受けてのことだから、本当に頑張らなければいけませんね。さて、お次に紹介するのが最後の曲となりました。リンドの中では唯一、加賀さんが作詞を手がけた曲です。1968年11月リリースの『夜明けの十字架』。
【橋本】 トランペットの音が染みるしんみりした曲ですが、これが加賀さんの世界観なんですね。
【中将】 当時、交流のあったトランぺッターのジョージがベトナム戦争で亡くなったことに寄せた歌詞だそうです。グループサウンズの世界感ってあっけらかんとした単純なものだと思われがちですが、ちゃんと見ると平和への思いや若者ならではの社会への怒りを込めたものもあるんですよ。加賀さんがリンドで唯一手がけた曲がそういうメッセージソングだったというのはなんだか感慨深いですね。
そういうことも踏まえ、今回の再結成にあたってはコンサートをやっておしまいではなくて、新曲を作ろうということになっているんです。ほんとに完成できるかはまだ神のみぞ知るですが、僕が加賀さんを見習って愛と平和への思いを込めた歌詞を書かせていただいてます。こちらのほうもぜひお楽しみにしていただきたいです。
【橋本】 お聴きできることを期待しております!
※ラジオ関西『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』2025年2月21日放送回より

「ザ・リンド&リンダース60周年記念再結成コンサート」
日程 2025年3月29日(土)
会場 Soap opera classics -Umeda-(大阪市北区)
※イベント詳細はこちら