いよいよ今年、『命輝く未来社会のデザイン』をテーマにした大阪・関西万博が開催されます。万博の開催を機に、兵庫県では、兵庫県そのものををパビリオンに見立てた「ひょうごフィールドパビリオン」を展開。神戸エリアだけでも、40を超えるプログラムが登録されています。
このたび、ラジオ関西の朝の顔である三上公也アナウンサーが「こうべフィールドパビリオン」の公認レポーターに就任。今回は、『インテリグリティに基づくワイルドライフ・マネジメント』の体験レポートをお届けしました。
少々難しい言葉かもしれませんが、「ワイルドライフ・マネジメント」とは、森と人をつなぎ、調和のとれた自然環境を次世代につなぐための取り組みのことを指します。
じつは、ニホンジカによる農林業被害は全国的にも深刻で、その対策として毎年4万頭もの鹿が捕獲されています。「捕獲された鹿のすべてを活用したい」との思いから、兵庫県内で20年以上前からこの社会問題に取り組んでいるのが、株式会社メリケンヘッドクォーターズです。
『インテリグリティに基づくワイルドライフ・マネジメント』では、「ひょうごフィールドパビリオン」のプログラムの一環として、鹿の革や骨を使ったアパレル雑貨や鹿肉のおいしさを堪能することができます。

まず最初に三上アナが訪れたのは、神戸阪急(神戸市)本館6階にある「ハイカラブルバード神戸」。大きな鹿のハンティング・トロフィーや鹿の角が目印のお店です。

同店では、鹿革を使ったカバンやポーチ、財布などの小物類のほか、鹿革を使ったボタン、そして鹿の骨を粉末にして釉薬(ゆうやく)に混ぜて焼きあげた食器などが販売されています。
鹿革のカバンは軽い仕上がりが特徴で、肌触りの良さも魅力のひとつなのだそう。革は職人によって日本の伝統工芸である“白なめし”に加工され、一つひとつ手作業で作りあげられています。

