関西電力、東京電力など電力大手10社で構成される電気事業連合会(電事連)は6日、大阪・関西万博(4月13日~10月13日 184日間)に出展するパビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」の報道関係者向け内覧会を開き、未来のエネルギーに関する体験展示を公開した。


建物は2階建て。最も高い部分で17.44メートル、延床面積は約2850平方メートル。
大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」と親和性を持たせた電事連のテーマは「エネルギーの可能性で未来を切り開き、いのち輝く社会の実現へ」。

2050年、温室効果ガスの排出をゼロとする「カーボンニュートラル」(脱炭素)の実現のため、電力業界に課せられた課題と期待は大きい。
今後はクリーンエネルギーを中心とした、社会システム全体の大きな構造転換が求められている。


パビリオンは、エネルギーに関わる“可能性のタマゴ”を数多く体験してもらおうと、外観はタマゴ型にした。
表面には、2100本もの鉄骨を組み合わせ、様々な形の平面を組み合わせた「ボロノイ構造」を採用。その数は60種類・352枚。
壁を覆う不燃性の膜は、閉幕後にリサイクルされる。


天候や時間帯によって建物全体の見え方が多彩に変化するよう、色はシルバーをベースにした。
また、シルバーは未来に向けた多くの可能性を表現している。
内部では核融合発電や振動力発電など未来の新しいエネルギーを体感できるよう、「タマゴ型デバイス(端末)」を首にぶら下げて45分をめどに館内をめぐる。
このデバイスが展示内容と連動して計50パターンで光ったり、振動したりする。
大阪・関西万博パビリオン『電力館 可能性のタマゴたち』※映像提供・電気事業連合会
■外観
■建設記録
■パビリオン体験