大阪・関西万博『静けさの森』全容公開 会場の中心に現代アートとのコラボ、樹木が芽吹く空間に… | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大阪・関西万博『静けさの森』全容公開 会場の中心に現代アートとのコラボ、樹木が芽吹く空間に…

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現在のパビリオン建設状況

 さらに静けさの森のとらえ方を、「静かに耳を澄ませながら、未来への問いを立てていくもの」と位置付ける。

忽那裕樹氏(左)と宮田裕章教授〈2025年3月15日 大阪市住之江区〉

 「静けさの森」の設計・デザインを担当するランドスケープデザイナー・忽那裕樹(くつな・ひろき)氏は、「大阪・関西万博のテーマ『いのち輝く未来社会のデザイン』の“いのち”を支えるテクノロジーと対照的な、森や空、水といった自然を感じて、静かに“いのち”と対話しながら大切な人と時間を過ごす場所になれば」と話す。

 「ランドスケープデザインは、環境デザイン、景観デザインと解釈してほしい。これだけの規模の森を造るのは初めてだった」と振り返る忽那氏。1500本もの樹木を移植した(会場全体では2500本)。
 「真ん中には、水と緑と空しか出会わない。自然と人のあり方を知ってほしい。もう鳥が」と自信を持って話す。
 

ランドスケープディレクター・忽那裕樹氏

 忽那氏は海に囲まれた会場の人工島・夢洲(ゆめしま)ならではの、海に見立てた風景をデザインした。
 森は瀬戸内海という大きな海をモチーフにしている。
 忽那氏は大阪・関西万博の会場を、「(交易の拠点として) 瀬戸内海から様々な文化が伝わり、大阪城から西(海側)に向かって街が形づくられてきた、その接点にある最先端の場所が夢洲だと思う」とみる。

「静けさの森」最初の植樹〈2023年12月〉

 そして会場を“ひとつの皿”と見立て、そこに盛り付ける料理が美しく見えるようにとの思いで、森は瀬戸内海のしまなみを表現したという。

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