木が枯れてしまうので、夏に植栽はできない。コンピューターシュミレーションで1500本の植栽を完結させた。
忽那氏は「想像通り、いや、それ以上」と評価する。
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森の中のアートは、5つの作品で構成される。

オノ・ヨーコ氏の作品は、 バケツの底に鏡を仕込んで空を映し、空から落ちる雫(しずく)を貯めるかのよう に見せる詩的なコンセプトをもつ作品。 人類が共する空を見つめながら、社会や国境を超えたつながりへの意識を高めて、平和への思いをめぐらせる。

宮田教授は、「ジョン・レノン氏の代表曲“イマジン”のように、未来を想像して、国境を越えたつながりを意識してほしい」と話す。

アルゼンチン生まれでドイツ・ベルリンを拠点に活動するトマス・サラセーノ氏は、鳥の巣箱のような、また雲のような複数のオブジェをワイヤーで空間に吊り、浮遊させる。光と風が交差する中で浮かび上がる巣箱は森と共鳴し合う生態系の拠点と位置付ける。

