実は、以前、ブルワリーに勤めていたという前村さん。「作ることも大切だけれど、飲んでもらう機会の提供も大切なのでは」と、2022年7月に『専門店』であることにこだわった同店をオープン。作り手と売り手と飲み手、この三者の“トライアングル”をつなぐ存在でありたいと、店に込めた願いも語ります。
さらに、昨年はJR兵庫駅前で開催のイベントに運営委員会として参加。兵庫県内のブルワリーが集結する機会を逃すまいと、2日間で約2000人もの人が訪れたといいます。「今年も開催予定なので、より多くの人にクラフトビールの魅力を知ってもらいたい」と前村さんは意気込み、目を輝かせます。
日本にクラフトビールが誕生してから今年で30周年。地元の食材や文化を生かしながら新たな価値を生み出す存在としても、今後ますます注目が高まりそうです。
(取材・文 洲崎春花)
