新年度に入ってリニューアルした、ラジオ関西のお昼のワイド番組『Clip』。木曜日は、卓越したトークが好評のドラァグクイーン、サマンサ・アナンサが、金曜日からお引越し。そのパートナーを務めるのは、「ネオ昭和アーティスト」として注目されている阪田マリン(ザ・ブラックキャンディーズ)です。“#もっくり”新コンビに番組への意気込みなどを聞きました。

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◆「『ネオ昭和』から行くところを見て、私は彼女の深みにハマっちゃった」(サマンサ・アナンサ)
――この4月から『Clip』木曜日を担当するにあたって、サマンサ・アナンサさんにとって新たなパートナーとなる阪田マリンさんの印象はいかがですか?
【サマンサ・アナンサ(以下、サマンサ)】 (阪田)マリンちゃんが最初に「ネオ昭和(アーティスト)です!」と、番組(以前の『Clip』金曜日)に来てくれたとき、自分の記憶のなかにある“昭和”と、マリンちゃんが思っている昭和感がどんなものかというのは、正直読めなかったんです。けれども、実際に話してみると、まあ知ってる知ってる! 上澄みじゃなくて、「これはマニアやね」というくらい知っていたから。その(若い)世代の子と自分の世代が同じトピックスで話しているというのが、すごく不思議な現象だったので、「マリンちゃん、おもろいよね」と。
ちょっといやな言い方をすると、最近のアイドルちゃんとかの“つくられた造形美”はまったく響かなくて。そのなかでも、当たりに行った、バズらせた人はすごいと思う。でも、それって、著名な皆さんがリリックを書いて、ミュージックプロデューサーがついて、プロモーションがあって、タイアップがあってとか、そんな世界。
それを、『ネオ昭和』から行くところを見て、私は彼女の深みにハマっちゃったわけですよ! だから、スタッフの皆さんとウチのマネージャーさんに「阪田マリンちゃんとのオンエアを聴いてどうでしたか?」と聞いたとき、「よかったですけど、サマンサさんどうでした?」と言われて、「私、けっこうあの子おもろいなと思うよ」と話したら、(ラジオ番組の共演が)本当に実現しちゃった!
【阪田マリン(以下、マリン)】 いやぁ~本当にありがたくって! それを聞いたときもビックリしましたし、お昼の顔として一緒にサマンサさんとできると思ったら、うれしいです! こういう(タイムテーブルの)表紙にもなるというのも、なんかビックリですよね~。
【サマンサ】 私は「マリンちゃんっていいよね!」とリクエストしただけだったんですが、ぶっちゃけ、その周りの反応がすごくて。マリンちゃんのレコードレーベルがある事務所・B-ZONEグループの先輩で、私もお世話になっている大黒摩季さんや、プロデューサーで過去にZARDも担当していた高野昭彦さんも、今回のマリンちゃんのことを大喜びしてくれて。高野さんからは「あの子は(音楽プロデューサー)長戸大幸さんの申し子だから」と、マキ姉さんからも「マリンちゃんのことよろしくしてあげてね!」とメッセージが来たから。こういうご縁も、なかなかないもの。マリンちゃん様様ですよ!
【マリン】 ありがとうございます! こうやって言ってもらっているのを、本当に感謝しないと。
【サマンサ】 そのほかにもいろんなご縁と、私の環境のなかで、阪田マリンのことは、忘れることがなかった。「(以前のパートナーで、3月をもって番組を卒業した)リエちゃん(ウラリエ)以外と誰とできるのかな?」と思ったなか、女性の声とのキャッチーな感じのやり取りが、聞き手さんのことを考えたら聞きやすいと思ったとき、マリンちゃんは声もきれいなので。