「いただきます」食といのち 大阪・関西万博 小山薫堂プロデュース『EARTH MART』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「いただきます」食といのち 大阪・関西万博 小山薫堂プロデュース『EARTH MART』

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 茅は里山の暮らしで、人と自然との“循環”の象徴と位置付け、いくつも連ねた屋根は、市場のように“食に集う人の賑わい”を表現している。タイトルの“マート”はワクワクして、楽しみながらめぐる場所との思いを込めた。

 デザインは隈研吾建築都市設計事務所の若手建築デザイナーから募集、50近いアイデアの中からいくつかの要素を組み合わせた。

■「野菜のいのち」のコーナーでは、野菜は食べられるためではなく、“種をつなぐ”ために育っていることを表現。会期中、長崎(雲仙)の野菜畑からその時々の産物を展示する。

「野菜のいのち」食べられるものではなく、実は“種をつなぐ”もの

■「いちばん食べられる魚」は、海の食物連鎖の中で最下層にいるとされるイワシ(鰯)を取り上げる。1匹のマイワシは、一生のうち10万個もの卵を産むが、残るのはたった10匹だという。海中では他の動物に捕食され、水揚げされた後は養殖魚のエサや食卓に並ぶイワシが、生命を支え続けている姿を表現する。

■「家畜といういのち」は、北海道で“家畜写真家”として、牧場で生きる家畜を撮り続けるタキミアカリさんが2024年にカメラに収めた、いのちが生まれる瞬間を展示する。

実際に展示される写真 ※画像提供・タキミアカリさん
趣味のカメラと、家畜を組み合わせ「家畜写真家」に(この作品は展示されません)※画像提供・タキミアカリさん

 タキミさんは、ニュージーランドでのワーキングホリデー中の2015年8月、滞在していた牧場で子牛の安楽死に直面。

 これをきっかけに家畜動物の命について考えるようになり、2017年、趣味だったカメラと、家畜を組み合わせて「家畜写真家」というジャンルを作ったという。


大阪・関西万博 小山薫堂プロデュース シグネチャーパビリオン「EARTH MART」オフィシャルサイト

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