梅の消費拡大に取り組む和歌山県の「紀州梅の会」が、地元で収穫した梅をパビリオン内にしつらえた樽に漬け込む。来場者には25年後に梅干しを受け取ることができるチケットを配布する。


パビリオンの構想段階から5年の歳月が過ぎた。小山氏は「未来社会のショーケース(実験場)とされる万博。未来のために、食を通して何をすべきかを考える中でひらめいたのが、(食材の生命を)『いただきます』という日本人の精神だった。ひとりの人間の命を守るために、どれだけの命をいただいているのか、その重みを考えれば、生き方も変わるだろうし、食への感謝も深まると思う。分断する社会に、他者をおもんぱかり、感謝する、食がそのきっかけになれば。世界中の方々に『いただきます』の意味や価値をわかってもらいたい」と力を込めた。








