そのほか、神戸市兵庫区の東山商店街にある「おかやん」のスルメだとか。
天吾君の師匠である桂南天氏がラジオで紹介したことがきっかけで、最近は行列の出来る店になっている。僕も近所なので幼少の頃から知っているが、今、神戸の新名物としてブレイクしているのには驚きである。
「ユーハイム」のバウムクーヘンや「モロゾフ」のプリンなど、その店オリジナルの商品で全国的に神戸名物と認知されているものは多々あるだろう。だが、僕は瓦せんべいも推したい。
以前、取材したときに聞いたのだが、瓦せんべいを考案した「亀井堂総本店」の創業者・松井佐助氏は、瓦せんべいが広く神戸の名物となるよう、あえて商標登録などはせず、他の菓子店でも自由に作ることができるようにしたという。

また、卵や砂糖など当時としては高価な食材を使い西洋風の味わいがする瓦せんべいは、神戸の洋菓子のルーツともいえるのでは。
今でも記念品やノベルティなどに、オリジナルの焼き印を押した瓦せんべいは広く使われている。
あれ? 天吾君の所属する米朝事務所では、米朝氏直筆の筆文字と一門の紋を焼き入れた「米朝瓦せんべい」を販売しているではないか。神戸三宮の「亀の井 亀井堂本家」製である。
これから天吾君も、神戸名物の手土産は「米朝瓦せんべい」やね。
※ラジオ関西Podcast『神戸放談』#4「ジェネレーションギャップ? 令和の神戸土産事情」より





