ここ数年間、米をはじめとし食料品の値上がりが続いており一般家庭への影響は深刻なものになっています。
そうした状況下において、コロッケをワンコインで買えるのが揚げ物惣菜店「鬼平コロッケ」(本社:神戸市中央区)。物価高が続く中、どのようにして“カスタマーの財布に優しいコスト”を提供しているのかを同店の永田卓さんに聞きました。
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阪神・淡路大震災の後、神戸市内に誕生した同店。現在は12店舗を展開しています。屋号と同じ名で看板商品でもある「鬼平コロッケ」はなんと90円。そのリーズナブルさから、多くのお客が買い求めるのだそう。
現在の物価高の影響について永田さんは、「正直なところ食品・資材・物流などすべてのものに値上げの影響があり、深刻な状況が続いています。しかし、『お客様に安心・安全で美味しい商品を提供したい』という信念のもと、取り扱う食材に妥協せずに『いつものあの味・あの価格』で提供できるように努力し続けています」と話します。
値上げの影響を受けながらも90円という値段で販売を続けられる背景には、「努力」という名の真摯な取り組みがありました。
「北海道の十勝帯広の農家さんから直送でじゃがいもを仕入れています。これは仕入れが安いからということではなく、お客様に安心・安全でおいしい商品をお届けしたいという理由です」(永田さん)
永田さんらは直接北海道へ足を運び、農家のじゃがいもへの熱い思いやこだわりをじっくり聞きのだそう。そうして交流を深めることで、質の良いものを安定して手に入れることができるのだとか。




