発達障害のひとつである自閉症の女の子の、5年間の成長記録動画がYouTubeに投稿され、200万回再生を記録し反響が寄せられています。動画に出てくるのは、知的障害を伴う自閉症の女の子、ちーちゃん。乳児期には健常児だと疑わなかったママが、ちーちゃんとともに手探りで過ごしてきた日々の記録に、共感と応援の声が集まりました。
妊娠・出産時に異常はなく、安産で産まれたちーちゃん。母乳育児で育ち、生後1カ月でおもちゃのガラガラを握ってママを驚かせ、メリーが回るのを目で追いました。人の目を見て声をまね、あやすとよく笑ったというちーちゃん、4カ月ごろには首が座り、5カ月で寝返りをしたそうです。お座りやずりばい、はいはいと、一般的な運動発達に遅れはみられず、ママは健常児であることに疑問をもつこともなく過ごしていたそうです。
1歳半健診で他の子との違いに驚き、成長退行も
1歳ごろになると、頭を左右に振る動きを何度もしたり、同じ行動をずっと繰り返したり、自閉症の特性でもある行動が出てきた一方で、いないいないばぁができたり、歩けるようになったり、発達の遅れはあまり気にならなかったというママ。ただ、一度泣くと泣き止まなかったり、後追いがひどかったりと困りごとは抱えていたそうです。
1歳2カ月で歩けるようになったちーちゃん、靴を履いて外歩きもできました。ママが名前を呼んでも、振り返らず遊び続け、動物もまったく怖がりませんでした。迎えた1歳半健診で、ママは他の子との違いに驚きを隠せなかったそうです。「娘は初めての場所で多動もあり、ずっと走り回っていましたが、他の子はママのお膝の上に座って絵本を読んだりしていて、『え、すごくない！？』とびっくりしました。周りの子ってもっと成長早いんだって気づかされました」
健診では日常の行動や、当時一番困っていた偏食についても相談したものの、「2歳までは様子見」という判断になりました。実はその頃には、「どうぞ」「よいしょ」などの言葉が出ていたそうです。ただ、ママからの指示はまったく通らず1人で宇宙語を話し続けたり、興味の幅が狭かったり、やはり発達面が気になり出した中、弟ののぞくんが誕生します。
