日々の食材を新鮮に保つために欠かせない“冷蔵庫”ですが、使い方によっては冷えが悪くなり、食材が傷みやすくなることがあります。特に見落としがちなのが、「冷気の吹き出し口」のまわり。ここに物を置くことで、思わぬトラブルを招くことがあるのです。
組合員からのさまざまな問い合わせに対応している「コープこうべ商品検査センター」には、冷蔵庫にまつわる相談も多数寄せられているとのこと。担当者に詳しく話を聞きました。
――最近、ぐんと暑くなってきたこともあり、食材やご飯の残り物は冷蔵庫でしっかり保存する必要がありますね。今日は、そんな冷蔵庫での保存方法がテーマです。
【担当者】 冷蔵庫で保存する際にご注意いただきたい事例をご紹介します。まずは、こんにゃくです。じつは、冷蔵庫の保存場所を間違えると、こんにゃくがかたくなってしまうことがあるんです。
――やわらかいこんにゃくが、かたくなるんですか?
【担当者】 糸こんにゃくはもちろん、“ところてん”や“しらたき”などにも同じ現象が起こることがあります。
――注意が必要ですね。原因は何でしょうか。
【担当者】 こんにゃくは水分が多いため、1度凍ると溶けるときに水分が出てしまい、スポンジ状になったり、かたくなったり、変色したりします。同じように、ところてんなどもかたくなることがあります。
――冷凍庫ではなく、冷蔵庫で保存していても凍ることがあるのですか?
【担当者】 冷蔵庫のなかであっても、冷気が直接当たる場所だと0度以下になる場合があるんです。そのため、冷気の吹き出し口あたりにこんにゃくを置いておくと凍ってしまう、ということが起こりうるんですね。
――なるほど。冷蔵庫内でも、保存する場所、特に冷気が直接当たるような場所は注意が必要ですね。
【担当者】 こんにゃくやしらたきなど、水気の多いものは冷気の吹き出し口付近には置かないようにしてください。
もうひとつ注意いただきたいのが、マヨネーズです。マヨネーズって、何でできているかご存じですか?





