兵庫県を南北に縦断する歴史街道『銀の馬車道』沿線で行われている、白いかぼちゃを使ったユニークな取り組みが注目を集めています。
その名も、『銀馬車かぼちゃグルメで魅力アッププロジェクト』。運営に携わるNPO法人姫路コンベンションサポートの理事長・玉田恵美さんに話を聞きました。

そもそも、『銀馬車かぼちゃ』とはどのような品種なのでしょうか? 玉田さんは、以下のように説明しました。
「銀馬車かぼちゃとは、皮の白い『伯爵かぼちゃ』という品種です。銀の馬車道沿線の地域で種から育てて収穫し、特産品としてグルメに活用しています。見た目は白くてちょっと珍しいですが、甘みが強く、ホクホク感のあるかぼちゃなんです」(玉田さん)
『銀馬車かぼちゃグルメで魅力アッププロジェクト』は地域と連携した取り組みで、沿線の保育園児が苗の栽培に関わったり、収穫後はレストランやカフェが限定メニューを開発したりと、まち全体を巻き込んだプロジェクトになっているそうです。
2024年には、10月から12月の2か月間にわたって27店舗が参加。ジェラート、ピザ、ラザニア、スイーツなど、バラエティ豊かなメニューが登場しました。
さらに、参加店舗をめぐるスタンプラリーも実施。集めたスタンプでプレゼントに応募できる仕組みにしたところ、なんと大分県からの応募もあったといいます。SNSでの情報拡散が功を奏し、多くの方が訪れるイベントとなったそうです。
現在、銀馬車かぼちゃはちょうど種まきの時期。夏の収穫後は生野銀山の坑道内で追熟させ、秋から冬にかけて各店舗で提供される予定です。
玉田さんは、「旅行の楽しみは“食”ですからね。銀の馬車道の歴史や文化と一緒にグルメを味わってもらいたいです」と力強く語りました。




