【芥田】回復力が上がったということですか?
【佐々木選手】たぶん、それはあると思います。僕はもう何でも「おいしい!おいしい!」と言っていただけなんですが……。(疲れにくくなった?)そうですね。80分を越えてきても、「あれ、なんかいけるな!」みたいな。それは食事を変えてからなので、それは良かったなと。
【芥田】食事以外で、気をつけ始めたことは?
【佐々木選手】あまりパッと出てこないですが……若干、身体と向き合えるようになってきたかなと思います。(身体が)ちょっと張ってるなと思えば、家の中にいても、そこをほぐそうとする意思が見えているから。
【芥田】24時間、サッカーファースト、みたいな……。
【佐々木選手】そうかもしれないです。やることがないというと、あれなんですが。本当に趣味がなくて、家に寄って、飯に行く、ぐらいなので。自ずと身体と向き合う時間が多いというのがあります。

◆自分へのご褒美は「物欲がなさすぎて…」
【芥田】これまでヴィッセルの選手を取材したときも、「サッカーが好きだから、一番だから、むっちゃ頑張っているというより、自然にサッカーをして(熱中して取り組んで)ました」というお話が多かったですが、佐々木選手もそういう感じでしょうか。
【佐々木選手】そうですね。結局、みんな、好きで(サッカーを)始めて、こうやってお金も稼がせてもらっているので。全部がいいようにいっているから。好きで、お金も稼がせてもらって、(サッカーで)「もっと稼ぎたい」とかあると思うし、全部がいい循環になっているから、サッカーファーストにより一層なっている感じがしますね。
【芥田】「稼ぎたい」=自分へのご褒美を買ったりしますか?
【佐々木選手】それがなくて……。個人的なこととして、選手としての価値が給料でいただいてる額になっていると思うので、そこでモチベーションを(上げたい)。
【芥田】数字で喜ぶタイプ? 物を買ってとかよりも?
【佐々木選手】そうですね。物欲みたいなのがなさすぎて。いつかそういうのが出たらいいなと思っています。
【芥田】では、何にお金を使っているんですか?
【佐々木選手】食事で後輩を誘ったりして、そういうので(お金を)使っている方かなと思いますが、普通の人からしたら「なんで使わへんの?」と、それくらい(物を)買っていないので。みんなは何を買うんかなと思いますが。
【芥田】スタジアムに着いた時、帰る時もそうですが、カバンを結構変えて(趣味など)見せている選手もいるじゃないですか?
【佐々木選手】カバンは確かにそうかもしれないですね。でも、(自分自身としては)使えるから、変える必要はないかなという趣向。その人たちからしたらモチベーションになると思いますが。好きなのがないというのが(カバンへの興味のなさに)あるかもしれないです。




