神戸・和田岬に息づく手作りケーキ店 ご当地マカロンで地域盛り上げ 常連への心配りも | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸・和田岬に息づく手作りケーキ店 ご当地マカロンで地域盛り上げ 常連への心配りも

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 地元愛と手づくりにこだわるケーキ店が、神戸・和田岬の街で親しまれている。

 ノエビアスタジアム神戸のほど近くにある、ケーキとコーヒーの店「ロビン」(神戸市兵庫区小松通)。オーナーパティシエの岡本典子さんが、2010年に自身のケーキ店として新装オープンした。

 もともと同店では両親が1977年から喫茶店を営んでいたが、当初は閉店する予定だったという。しかし、「もったいないので、何かできないかな」と考えた岡本さんは、専門学校に通い、ケーキ店で実績を積んで、新たな業態=ケーキ店として、なじみの場所を引き継いだ。

様々なケーキが並ぶショーケース
様々なケーキが並ぶショーケース

 母・みさよさんは「娘が店を継いでくれたから閉めなくて済んだ。いろんなところのケーキを食べてみるが、やっぱり娘の作るケーキがおいしいなと思いながら食べている」と顔をほころばせる。

 ケーキなどの生菓子や焼菓子はすべて岡本さんの手づくりで、「自分で買いたいと思える商品を並べるようにしている」。コンパクトな店内ながら種類は多く、地元の人が気軽に手に取れるよう工夫している。

店内には焼き菓子も並ぶ
店内には焼き菓子も並ぶ

 同店は、地域を流れる兵庫運河で養殖されている真珠の母貝・アコヤ貝の粉末を使ったご当地マカロン「和田岬マカロン(通称:ワダロン)」も手掛ける。きっかけは、地元を盛り上げたい思い。先に同じ素材からクラフトビール「和田岬ビール」が生まれ、「ウチも何かできないかなと思った」。

「和田岬マカロン」と「ワダップル」
「和田岬マカロン」(写真中央)

 物価高が続きケーキの材料費も高騰している昨今。現状を懸念しつつ、「15年やっていて、ずっとついてくれるお客さんや、毎年誕生日ケーキを買ってくれている人の方が多い。だから(値段を)上げるのが難しい」と、常連客をおもんぱかる様子も。

 店内には、岡本さんの父が育てた野菜や、夫が作ったアクセサリーも並ぶ。家族それぞれが手作りを持ち寄り、店の個性を形づくっている。

 今後に向けては、「まだもうちょっと続けていきたい。落ちないよう、現状維持からちょっとずつ上がってくれれば」とコメント。「そんなに多くは望まないが、いっぱいいろんな人がきて、(店を通じて)和田岬をもっと広めたい」と、地元・和田岬への愛着も明かした。

※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より

「ケーキとコーヒーの店ロビン」、オーナーパティシエ・岡本典子さん(写真右)と母親のみさよさん(写真中央)、ラジオ関西パーソナリティーの三上公也氏
「ケーキとコーヒーの店ロビン」、オーナーパティシエ・岡本典子さん(写真右)と母親のみさよさん(写真中央)、ラジオ関西パーソナリティーの三上公也氏

「ロビン」
神戸市兵庫区小松通2-4-6
営業時間 10:00~19:00
定休日 不定休(「日曜休みが多い」とのこと)

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