3軒目は、白壁と格子窓、なまこ壁で宿場町の雰囲気を感じさせる「ゆばらの宿 米屋」へ移動。ここには染色作家・テキスタイルアーティストの樫尾聡美さんの作品が展示されています。同館では過去3度の「美作三湯芸術温度」を含めて、樫尾さんの「細胞」をモチーフにしたアートが新旧多数、観ることができます。
奥の部屋には、温泉宿ではおなじみの卓球台をテーマにした、インスタレーション作家の原倫太郎さんと画家の原游さんによるアーティスト・ユニットの体験型の作品が置かれています。3人で楽しめるポップなイラストが描かれた卓球台や、台にフライパンを埋め込んでいてピンポン玉が当たると音が鳴る卓球台で、3人のうち岩見さんとサマンサさんは汗だくになって遊んでいました。
アート鑑賞とともに卓球を目いっぱい楽しんだあとは、老舗旅館「元禄旅籠 油屋」のお食事処「油屋食湯館」でランチ。油屋は、元禄元年以来300年の歴史を持ち、『千と千尋の神隠し』のモデルのひとつとも言われる老舗旅館。その一角にある食湯館では、和の雰囲気の中でイタリアンやフレンチといった洋食を味わうことができます。
油屋の軒先には彫刻家(美術家)・松岡徹さんの大きなオオサンショウウオ=「はんざき」の作品を発見! 小さな「はんざき」の椅子など“きもかわいい”作品がお宿の雰囲気にピッタリで、3人も映えスポットに興味津々でした。見上げると窓からも「はんざき」が顔を出す姿がありましたが、これは夜に見るとちょっとびっくりするかもしれません……。
松岡さんの作品は、湯原にあるバリスタイルの温泉宿「我無らん」の軒先にもあります。神社の狛犬ならぬ、「狛はんざき」風の作品で、お宿に合わせてバリ風な作品になっていました。





