国内現役最古の木造灯台「大関酒造 今津灯台」(兵庫県西宮市)で11月2日、内部が特別公開された。

灯台の日(11月1日)にちなみ、今津灯台のほか、旧和田岬灯台、神戸メリケンパークオリエンタルホテル灯台(いずれも神戸市)、江埼灯台(淡路市)をめぐるスタンプラリーも開催され、約300人が参加した。


今津灯台は酒造大手・大関が樽廻船の航海安全を祈り、江戸時代の1810(文化7)年に建立。
現在の灯台は1858(安政5)年に再建されたもので、現役の木造灯台としては国内で最も古い。


「木造袴腰付灯籠型灯台」と呼ばれている今津灯台。地上からてっぺんまでは約7メートルで、大型の灯籠というイメージを持つとわかりやすい。
創建当時は毎夕、菜種油2合を携えて丁稚が点灯するのが習わしで、雨の日も、風の日も灯をともし続け、多くの船の安全を守ったという。大正時代初期には、灯台の明かりは電化され、現在はLEDランプに。戸外の明るさに応じて自動的に点灯する。
2023年秋、南海トラフ巨大地震に備えた津波対策工事の一環で今津港の対岸に移設された。
この日、現地で解説した西宮市立郷土資料館・学芸員の東原直明さんは、「4本の柱が底部の石積みから天井近くの灯籠台を貫き、支え合っている。当時の職人の技術と心意気がいかに高度なものだったかがわかる建造物だ」と評価する。



