秋の味覚『さつまいも』についている“黒いシミ”←食べていいの? 気になる原因を聞いてみた | ラジトピ ラジオ関西トピックス

秋の味覚『さつまいも』についている“黒いシミ”←食べていいの? 気になる原因を聞いてみた

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――ほかにも、さつまいもに関する問い合わせはありますか?

【担当者】 ほかに、「さつまいもを水で洗うと水が青くなった」というお問い合わせをいただくことがあります。

――今度は、黒ではなく青ですか?

【担当者】 さつまいも自体が青いのではなく、さつまいもを洗った水が青くなるという現象なのですが、これは小学校の理科の実験に通じる現象なんです。

さつまいもの皮の色である紫色は「アントシアニン」という色素によるものですが、そのアントシアニンが水に反応して青くなったと考えられます。

――まさに、理科の実験で使われるリトマス紙と同じようなことが起こったのですね。

【担当者】 さつまいもにもさまざまな化学物質が含まれているので、そういったおもしろい現象が起きることがあります。

ほかに「クロロゲン酸」という物質が含まれていて、これは空気に触れると褐色に変化します。ですので、さつまいもを切ったあとそのままにしておくと、褐色に変わってしまうんですね。そのため、切ったあとは水にさらして空気に触れないようにすると、褐色になりにくくなります。もちろん、安全面に問題はありません。

クロロゲン酸が空気に触れて褐色に変化したさつまいも

――さつまいもの成分はさまざまな色に変わるわけですが、その一つひとつが化学反応なのですね。

【担当者】 さまざまな物質が含まれているということを実感できますね。

※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』2025年10月21日放送分より

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