“天空の城”と称され人気の高い竹田城跡(兵庫県朝来市)は、冬の間は閉山され、立ち入ることができなくなっていますが、今冬、期間限定のガイドツアーが実施されることになりました。冬季閉山中の特別な取り組みで、一定の条件を満たした宿泊者を対象に入山が認められます。
竹田城跡は、例年1月上旬から2月末まで冬季閉山となり、積雪や凍結による安全面への配慮から、一般の観光客は立ち入ることができません。今回は、冬の景色を楽しみたいという要望を受け、現地を熟知したガイドが同行するツアーとして実施されることになりました。
実施期間は来年(2026年)1月4日から2月28日までで、1日2回、午前10時と正午から行われます。所要時間はおよそ2時間で、ツアーにはガイド1人と補助員1人が同行します。
対象となるのは、朝来市内の宿泊施設の宿泊者のほか、市外では一般社団法人あさごツーリズムビューロー(朝来市観光協会)の会員施設に宿泊する人です。参加はガイド手配のため、1週間前までの事前申し込みが必要。費用はガイド料として、参加者2人までが1万2000円、3人目以降は1人につき1000円が加算されます。小学生以下は無料で、支払いは当日、現地で行います。
荒天や積雪の状況によっては中止される場合があり、当日の天気予報や路面状況などを踏まえて、安全面を最優先に実施の可否が判断されるということです。
あさごツーリズムビューローの担当者によると、冬季閉山中は市内への観光客数が大きく減少することが課題となっており、竹田城下町や宿泊施設などから、閉山期間中の入山を求める声が以前から寄せられていたといいます。朝来市や竹田城跡のガイドと協議を重ねたうえで、安全対策を講じた形での実施が決まりました。
ツアーの予約方法などの詳細は、朝来市観光協会のホームページに掲載されています。




