《Expo Legacy》「戦時下メッセージ、100年後も」ウクライナ館展示、神戸学院大で永久に

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 大阪・関西万博で発信したメッセージをどう語り継ぎ、目に見える形で残していくか、「万博レガシー(遺産)」の行方が注目されている。

「NOT FOR SALE」大阪・関西万博ウクライナパビリオンの思い、100年後も セレモニーにはウクライナ・日本両国関係者が多数駆けつけた〈2025年12月18日 神戸市中央区・在神戸ウクライナ名誉領事館(神戸学院大学港島キャンは内)〉

 こうした中、大阪・関西万博のウクライナパビリオンの展示物の一部が神戸学院大学(本部・神戸市中央区)に寄贈され、12月18日にセレモニーが行われた。

 これらは同大学のポートアイランド第2キャンパスで常設展示され、来年(2026年)1月から一般公開される(要予約)。

ウクライナパビリオンでは、特に支援に力を注いだ「世界の5人の友人」と表現

 神戸学院大学は2024年10月、在神戸ウクライナ名誉領事館を開設。関西での2国間の文化・学術交流の拠点としても知られる。 名誉領事を務める同大学の岡部芳彦教授が万博会期中、同館館長だったインナ・イリナ氏に提案して実現した。

■「NOT FOR SALE(非売品)」をテーマに、売り渡せない価値を表現

 ロシアによる軍事侵攻から4年近く経つ。万博でウクライナパビリオンは「NOT FOR SALE(非売品)」をテーマとし、 自由や民主主義などの価値は売り渡すことができないものだと主張した。

大阪・関西万博ウクライナパビリオンは、複数の国が共同で利用する“共同館”形式で出展〈2025年5月28日撮影 大阪市此花区・夢洲〉
「NOT FOR SALE」というコンセプトのもと、展示されるものの“無言の叫び”が高い共感を呼んだ
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