大型連休を終え、季節は、春から初夏へと移り変わりをみせています。
日本の伝統的な暦「七十二候」では、5月下旬ごろに「紅花栄(べにばなさかう)」を迎えます。「紅花が咲き誇るころ」という意味で、古くは染料や化粧にも使われ、人々の暮らしを彩ってきました。
まちなかでも若葉がまぶしく感じられる季節となり、播磨国総社射楯兵主神社(兵庫県姫路市)でも、桜の季節を終えた境内が新緑に包まれています。
同神社祭務部の尾﨑祐彦さん(※﨑はたつさき)によると、御本殿に祀られている神様の一柱「射楯大神(いたてのおおかみ)」は、日本の国土に木々を植えたとされる“植樹の神様”なのだそう。日本の森林や自然を守る神様として伝えられており、緑豊かなこの季節と深い関わりがあります。
同神社では、神様の使いの動物を「みみづく」としており、境内には「撫でみみづく」が設置されています。みみづくは、知性や吉兆の象徴ともいわれています。

新緑が深まるこの季節は、人生の節目を迎える人が多い時期でもあります。大型連休中、同神社では多くの結婚式が執り行われたのだとか。
播磨国総社に祀られているもう一柱の神様「兵主大神(ひょうずのおおかみ)」は、大国主命(オオクニヌシノミコト)ともされ、妻のスセリビメノミコトと仲睦まじく暮らした神話から、“縁結びの神様”としても知られています。


神前式では、神職や巫女、雅楽演奏者ら総勢10人による奉仕が行われ、太鼓(たいこ)や笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、笛などによる生演奏の雅楽が式を彩ります。厳かな雰囲気のなか、新郎新婦や家族が新たな門出を迎えています。





