それだけではない。自然に囲まれた広大な敷地だけに、山の斜面との境界に置き、土砂崩れを防ぐ「土留め(どどめ)」としての役目を果たす。

セレモニーで、ネスタリゾート神戸の田中淳・代表取締役社長は、「環境と自然との共存を目指す、大自然の冒険テーマパーク・ネスタリゾート神戸が新たな形でパビリオンのスピリッツを継承する。ネスタリゾート神戸は今年(2026年).オープンから10周年。この記念すべき年に、形が残るコンクリートブロックが土留めにとどまらず、大阪・関西万博の1つのレガシーとなった。このパッションを未来へ継承したい」と抱負を語った。
また、ルクセンブルクパビリオンのダニエル・ザール館長は、「パビリオン建築資材の将来を議論して4年。サステナビリティを最重要の評価基準としたルクセンブルクとして、基礎が基礎でなく、外壁でありながら外壁ではなく、屋根でありながら屋根でないという構想に、『イエス』と答えるにはかなりの勇気が必要だった。1年前には人々の目に触れなかったブロックが、こうして壁画として生まれ変わり、擁壁としても再利用される。ネスタリゾート神戸は、卓越したビジョンをお持ちだった。フランスの作家・サン テグジュペリの代表作・星の王子さまに登場する一節に、『本当に大切なものは、目に見えない』とある。まさに私たちの取り組みそのものだった。次世代の人々の資源に対する見方を変えるきっかけとなれば」と期待を込めた。


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昨年(2025年)7月17日、大阪・関西万博は会期の折り返しを迎え、夢洲は多くの来場者でにぎわっていた。
この日、ルクセンブルクパビリオンに100人近いVIP、関係者が招待され、サーキュラーエコノミー・カンファレンスが開かれた。


そこに、ネスタリゾート神戸の小野里尚樹・総支配人の姿があった。小野里氏はこの日、パネリストとしてカンファレンスに登壇。自らの経験と異なる“常識”を、わかりやすく伝えた。
長時間にわたるカンファレンスを終え、小野里氏はラジオ関西の取材に対し、「私が長く携わっているテーマパーク事業は、サーキュラーエコノミーとは真逆の考え方で動いていた」と振り返った。
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【連載】「解体から再生へ」ルクセンブルクパビリオンが挑んだ循環の物語 第4回 部材編②地中から掘り起こされた巨大ブロックの行方






