梅雨入りの時期に設定された雑節「入梅」(2026年は6月11日)を前に、梅酒づくりのシーズンが到来。
チョーヤ梅酒株式会社(本社・大阪府羽曳野市)で6月1日、和歌山県紀州産の南高梅(なんこううめ)の漬け込み作業が始まった。


かつてブドウ酒を製造していたチョーヤは、1959(昭和34)年に梅酒の製造・販売を始めた。
以来、この時期に梅の実の肥大状況を見ながら梅の漬け込みを始め、「入梅」前後をピークに6月末まで約1か月間続く。


チョーヤでは、梅酒に適した和歌山県の紀州産(※)南高梅を中心に使用。果肉が厚くて皮が薄く、酸度が高いのが特長で、梅酒には最適だという。同社で使用する梅の約8割を占める。
このほか、古城(ごじろ)梅や白加賀(しろかが)梅など、数品種の国産梅を使用する。今年(2026年)の漬け込み量は、約4000〜6000トンを予定している。


手摘みされた梅は丁寧に洗浄され、最大容量10万リットルの熟成タンクに漬け込まれる。タンクは特注で、光、熱、空気など外部からの影響を極力受けないように設計されている。
タンクは大阪・伊賀上野・紀州3つの工場で合わせて446基ある。

チョーヤの金銅正彦・取締役部長は、「今年の梅は暖冬や少雨の影響で花が熟成する前に咲いてしまい、めしべが育たなくなった。このため受粉能力が落ちてしまい、“花は咲いても実にならない”傾向が強かった。3年連続で不作だが、農家の皆さんが丹精込めて育て上げた梅を届けていただき感謝している。今後の雨量と梅の肥大を期待して、これまでと変わらぬクオリティで梅酒を作りたい」と話した。






