ヴィッセル神戸 5-0大勝後も、J1百年構想リーグ制覇へ慢心なし 王者・鹿島との“後半90分”へ

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 サッカー・J1百年構想リーグでWEST(西地区)1位のヴィッセル神戸は、6日、プレーオフラウンド1-2位決定戦の第2戦で、アウェイのメルカリスタジアム(茨城県鹿嶋市)に乗り込み、EAST(東地区)1位の鹿島アントラーズと対戦する。5月30日に行われたホーム・ノエビアスタジアムでの第1戦では、エースFW大迫勇也選手のハットトリックなどで5-0と大勝。大きなアドバンテージを得たなかでタイトル獲得に王手をかけ、“後半の90分の戦い”に挑むが、ミヒャエル・スキッベ監督が「開始の1秒から、ホイッスルが鳴った瞬間から集中して、90分戦い抜くことが求められる」と気を引き締めるように、今の神戸に慢心は見られない。

 3日、メディアに公開された全体練習では、大迫選手、FW武藤嘉紀選手、MF井手口陽介選手、DF酒井高徳選手といった主軸をはじめとする神戸の選手たちが、台風一過のなか、ピッチ上で約1時間半にわたって汗を流した。3日間のオフ明けで、序盤にはリラックスムードもあったとはいえ、試合形式では球際での激しい攻防も見られ、タイトル獲得が懸かる週末の大一番に向けての準備を始めていた。

2026年6月3日、ヴィッセル神戸のメディア公開練習より(写真:ラジオ関西)

 練習後の囲み取材で、スキッベ監督は、開口一番、「試合を180分という感じで捉えた中、前半が終わっただけであり、後半を迎えるにあたって、『“怒っている”相手が向かってくるんだよ』ということを強調した。次の試合は、『第1戦と同じか、それ以上の熱量を持ってこっちも向かっていく必要がある』ということを話した。一度うまくいったことがまぐれではなく、今度の土曜日も『このくらい俺らはできるんだ』ということを、選手たちには見せてほしい」と、コメント。

 昨シーズンのJ1王者で、今シーズンのEASTでも圧倒的な強さを見せた鹿島を「過去1年半で日本で一番強いチーム」とリスペクト。「これは望んでいることではないが、もし鹿島が得点をしたとき、我々がパニックになってしまわないような心構えも必要」「自分たちも今年、0-5で負けている試合が1つある。本当にあらゆる可能性があるなか、浮かれることなく、次の試合にしっかり集中したい」と、指揮官におごりは一切ない。

 チームとしても、このハーフシーズンは、負傷者が続出するなど、決して万全の状況ではない。先の鹿島との第1戦では守備の要、DFマテウス・トゥーレル選手が開始早々に負傷交代を強いられれば、その試合でベンチ外だったFW佐々木大樹選手は右ひざを痛めて手術を実施。スキッベ監督は「2人とも週末は出ない」と明言している。負傷離脱中のMF扇原貴宏選手、DF山川哲史選手に加えて、主軸の不在はチームにとって手痛い。

 それでも、30日の鹿島との第1戦では、緊急出場したDFンドカ・ボニフェイス選手や、4試合ぶりに先発したMF郷家友太選手、MF鍬先祐弥選手らが強度の高い守備を見せて無失点勝利に貢献するなど、チームの層の厚さも見せつけた。彼らの活躍は、第2戦でも不可欠なものとなるだろう。

 郷家選手が「大事なのは、本当に1戦目と変わらないような強度であったり、セカンドボールの回収であったり、同じぐらいの熱量で試合に挑めるか。5点(リード)ということを忘れてやるだけ。守りに入らずに、僕たちが得点を取りに行くところを見せていかなきゃいけない」と話せば、鍬先選手も「試合の入りから間違いなく相手は(スタジアムの)雰囲気を含めて圧力をかけてくると思うので、まずそこで失点をしないことが大事。自分たちが飲まれないように、逆に押し込むぐらいの気持ちで行きたい」と気合いを込める。

 今大会ではここまで28人が起用され、若手の台頭もチームを支えてきた。その1人であるMF日高光揮選手(※1)は「ハーフシーズンだが、今シーズンは少しでもチームの助けになっているなという実感は湧いてきている」と成長を実感。「ラスト1試合、この試合にかけている。最後ピッチに立てるようにしっかり準備したい」と意気込んだ。

 また、クラブ生え抜き、10代の2選手も、戦力として奮闘している。DF山田海斗選手は「優勝がかかった大事な試合なので、メンバーに入ったときは、このチームのために、というのを考えてやりたい」と闘志を燃やす。大会終了後にはU-19日本代表の北中米遠征を控えるMF濱崎健斗選手(※2)も「1位をかける戦いなので、何が何でもチームが1つになって勝ちに行きたい。出る時間が少なかったとしても、自分のよさを出して、チームの力になれれば」と力を込めた。

大迫勇也選手(中央)と競り合う、日高光揮選手(右) 2026年6月3日、ヴィッセル神戸のメディア公開練習より(写真:ラジオ関西)
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