歌謡曲調なのにあふれでるロック魂?制約の中で生みされたグループ・サウンズのロックナンバーたち

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 昭和歌謡、昭和ポップスにスポットライトを当てたラジオ番組『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』(ラジオ関西)が、1960年代後半に流行したグループ・サウンズを特集。番組パーソナリティーの中将タカノリさん(シンガーソングライター、音楽評論家)と橋本菜津美さん(シンガーソングライター、インフルエンサー)が語り合った。

アイドル・歌謡曲化したと言われるグループ・サウンズですが……(※画像は、AI生成によるイメージ)

 もともとはビートルズやローリング・ストーンズ、R&Bなど、欧米のロックに感化されたムーブメントだったグループ・サウンズ。

 プロダクションやレコード会社の意向でアイドル的なものに歪曲されてしまったと言われているが、中将さんは「彼らは完全に歌謡アイドル化してしまったわけではなく、時には大人に従い、利用し、反抗したりと、さまざまな形でそのロック精神を楽曲に投影しました」と語る。

 その一例として最初に取り上げられた楽曲が、ザ・ゴールデン・カップスのデビュー曲『いとしのジザベル』(1967年)。

 カップスは横浜で結成され、洗練された不良っぽさや本格的なR&Bサウンドが売りのバンドだ。

 この曲は、なかにし礼さん(作詞)、鈴木邦彦さん(作曲)が手がけたものだったが、中将さんは「歌謡曲くさい楽曲を演奏で無理やりロックっぽく塗り替えようとした形跡が見られる」と指摘。体制側とバンドがせめぎあった結果生まれた「海外ではあまり見られない和製ロックの魅力」だと評価する。

 続いての曲は、ザ・ダイナマイツ『恋はもうたくさん』(1967年)。

 橋本さんは「現代は打ち込みで制作する楽曲が多いけど、生演奏でしか出ない魅力があると感じる」と、60年前の若者たちが奏でたサウンドに親しみを感じた様子。

 中将さんも「イントロのフレーズ、だらしない歌い方や無理やりR&B風にアレンジされたサウンドがロック的」だと評価する。解散後、ギターの山口冨士夫さんが村八分や裸のラリーズと言った伝説的ロックバンドに参加したことにも触れ「伝説のギタリストのスタート地点として聴くのも、ひとつ味わい深いものがある」と解説した。

 3曲目は、ジャックス『からっぽの世界』(1968年)。

 これまでの楽曲と異なり終始暗く沈んだような曲調で、「これもロックなんですか?」と不思議がる橋本さんに、中将さんは「当時は人間の内面世界を描くアングラ、サイケデリックと呼ばれる表現手法が流行していました。ボーカルの早川義夫さんが自作したこの曲は、暗いけど精神的にはかなりロックだったと言える」と、当時の音楽事情について説明した。

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