神戸市東灘区のコープこうべ六甲アイランド食品工場では、年末恒例の正月用「生こもち」の製造が行われている。12月25日から大晦日までの7日間、作業員およそ230人が24時間態勢で作業し、およそ480万個(240トン)を製造する。
「生こもち」製造分すべてを積み上げると高さはおよそ120キロメートルで、富士山のおよそ32倍にもなる。短期間で製造される量としては日本一の規模を誇る。
コープこうべで餅づくりが始まったのは95年前の1925年。「正月においしいお餅を食べてほしい」という思いからスタートし、スタッフが餅粉で真っ白になりながら作業する姿は年末の風物詩となっている。今年は新型コロナウイルスの感染防止対策にも余念がない。
令和2年度産の新米100パーセントで作られる「生こもち」は、「粘り」「伸び」「コシ」が自慢で、新米ならではの「香り」と「甘み」も楽しめる。おすすめの食べ方は、お雑煮やきな粉もちだという。
12月28日放送のラジオ関西『PUSH!』では、ぜんざいにして試食。かつてお餅13個を一気に食べたという、「お餅大好きアナウンサー」ラジオ関西の林 真一郎アナウンサーは「お米の味がしっかりしていて、つきたてのお餅を食べているよう」と、あっという間に完食した。
完成した「生こもち」は「コープス もっちりこもち」の商品名で、コープこうべ全店(157店舗)で販売されている。値段は税込みで、500gが537円、1kgが1023円、2kgが1941円。