鉄アナ・羽川英樹の連載「行ってきました!」。今回の鉄道コラムでピックアップされたのは、「おけいはん」でおなじみ、京阪電車。その新旧“車両”に羽川アナがせまります。
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2017年8月から運行を始めた京阪特急のプレミアムカー。それまでTVカーやダブルデッカーなど無料で豪華な特急をウリにしてきた京阪が初の有料特急を走らせ始めたのです。
これは8000系特急車両の6号車に導入され、運賃プラス500円(一部区間は400円)で快適な空間が得られる、と人気になりました。車両保有数の関係でこれまで1時間6本のうち4本がプレミアムカー付きだったのが、今月31日から新たに3000系が加わり、これで昼間時間帯は10分おきの特急のすべてでプレミアムカーが走ることになります。
3000系は、2008年の中之島線開通とともに誕生した車両。紺と白という新しい京阪カラーに身をつつみ、座席シートの素材にもこだわりぬいた快適車両です。今回のプレミアムカーは新造車で、扉や窓下にゴールドをあしらいゴージャス感たっぷり。シートは1-2配列でゆったりの40席(通常は60席)、座席は新幹線グリーン車並みで、足元の広さも充分。リクライニング・ヘッドレスト・テーブル・コンセント・無料Wi-Fiにイオン空気浄化装置も完備されています。
特急券はこれまでは事前予約か駅窓口での販売でしたが、31日からは特急停車駅のホーム上にも自動券売機が設置され、より利用しやすくなりました。
トイレがないのは残念ですが、おそい京阪を逆手にとり、車窓・読書・仮眠・パソコンなど、のんびり楽しみたい方にはぴったりです。
一方、今月29日で見納めとなるのが5000系5扉車両。1970年に朝夕のラッシュ緩和のために登場した画期的な車両で、当時高校生だった私はこれで通学していました。この車両、すいている昼間は通常の3扉、しかし混雑時には一部の座席が天井近くまで跳ね上がって5扉になるという優れもの。現在、座席昇降装置付きの車両は西日本ではこれだけという貴重なものなんです。
「羽川英樹ハッスル!」
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