鉄アナ・羽川英樹の連載「行ってきました!」。今回、羽川アナがつづる鉄道コラムの主役は、京の都をはんなり、ほっこりと走る「嵐電」(らんでん)こと、京福電気鉄道。その嵐山本線へ、出発進行!
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京都の四条大宮と嵐山の7.2kmを結ぶ京福電鉄嵐山本線。通常、1両が10分おきに四条大宮を出発していきます。次の駅「西院」でも阪急京都線と連絡するんですが、駅名が阪急は「さいいん」なのに、嵐電は「さい」と読みます。このあたりを昔、「賽の河原」と呼んでいたことが由来のようで、地元の人は両方の呼び名の間をとって「さーいん」と発音しているようです。
島津製作所がある「西大路三条」あたりからしばらく路面上を走ります。嵐電は京都で唯一、路面区間があることから全線の最高速度が時速40kmにおさえられています。
「山ノ内」は道路上にある安全地帯から乗り降りするのですが、これが幅50cmくらいの実に狭小な停留所。乗客は歩道で待って電車到着後、車道の赤信号を確認して乗車。これじゃとても“安全地帯”とは呼べません。
「嵐電天神川」は2008年に地下鉄東西線延伸で新設された駅。地下鉄に乗り換えれば市内中心部や、びわ湖浜大津まで一直線、という便利さです。ホームから京都最古のお寺の山門が見える「太秦広隆寺」。駅近くの<東映太秦映画村>では、時代劇のオープンセットや殺陣の実演にアニメ・特撮コーナーなどが人気を集めています。
沿線最大の難読駅名の「帷子ノ辻(かたびらのつじ)」。ここからは北野線の電車も発着します。この太秦には、かつて映画会社の撮影所が数多くありました。今もその名が残る大映通り商店街ではなつかしの特撮ヒーロー・大魔神が迎え、「うずキネマ館」では映画資料や機材が保存公開されています。
芸能の神様として有名な「車折神社」。境内には芸能関係者の朱塗りの玉垣が所狭しと並んでいます。また「嵐電嵯峨」では、JR嵯峨野線と嵯峨野観光鉄道に連絡。トロッコ駅にある<ジオラマ京都JAPAN>は西日本最大級のスケールを誇り、京都の寺社や町並みなどが緻密につくられています。
「羽川英樹ハッスル!」
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鉄アナ・羽川英樹「行ってきました!」アーカイブ
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鉄アナ・羽川英樹の出発進行(YouTubeチャンネル)
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