《東日本大震災から10年(3)》被災地 神戸の名刹・須磨寺から「心を寄せて」慰霊の梵鐘 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

《東日本大震災から10年(3)》被災地 神戸の名刹・須磨寺から「心を寄せて」慰霊の梵鐘 

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 東日本大震災から10年を迎えた11日、阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けた神戸の名刹、真言宗大本山・須磨寺(神戸市須磨区)で、慰霊法要が営まれた。

須磨寺では東日本大震災とすべての自然災害の物故者の慰霊法要を厳修
「疫病退散」への祈りも合わせて捧げられる

 須磨寺は「源平ゆかりの古刹」。平敦盛が生前愛した青葉の笛や、弁慶の鐘など多数の重宝・史跡がある由緒ある寺院だ。

「源平の庭」800年あまり前の平敦盛・熊谷直実の一騎討ちを再現

 法要は東日本大震災の犠牲者の供養と、被災地の復興、国内外で起こった様々な災害の犠牲者を追悼するもので、東日本大震災発生時刻の午後2時46分をはさむよう、午後2時30分に始まり、発生時刻には「弁慶の鐘」と呼ばれる鐘楼で追悼の梵鐘を21回打ち鳴らした。

本堂(写真左奥)の法要に合わせて午後2時46分、梵鐘が21回撞かれた
「弁慶の鐘」一の谷の合戦で、武蔵坊弁慶が長刀の先にかけ、前に提灯を吊るして陣鐘の代わりに

 仏教においては「3」「7」「21」が縁起の良い数字とされる。「3」は吉祥を意味した幸せの数で、「7」は成就を意味する。「21」は3と7の乗数であり、さらに縁起が良いとされる。

阪神・淡路大震災物故者慰霊碑

 須磨寺は、阪神・淡路大震災で塔頭の桜寿院(おうじゅいん)や蓮生院(れんしょういん)の建物が倒壊したほか、本堂、護摩堂、客殿、納骨堂が破損するなど、境内でも大きな被害を受けながら、身元不明の遺体の安置所にもなった。

「祈り 安らぎ 夢」は須磨寺のテーマ
「祈り 安らぎ 夢」心を寄せ、互いを思いやるひとときを
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