鉄アナ・羽川英樹の連載「行ってきました!」。前回に引き続き、今回もピックアップするのは、近畿日本鉄道(近鉄)の特急列車。古代ロマンに誘う「青の交響曲(シンフォニー)」に乗って、桜が鮮やかに咲き誇る吉野へ向かいます。それでは、まいりましょう、出発進行!
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一目千本と言われる奈良の桜の名所・吉野。いま下千本が見ごろを迎え、このあと中千本・上千本・奥千本と桜前線が上っていきます。この桜を見るため多くの人が利用するのが観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」。2016年にデビューして「大阪阿部野橋」~「吉野」間で通常は1日2往復運行されています。
濃紺にメタリックゴールドのラインという格調高いデザインの外観。光の当たり具合で様々に色を変えるんです。この車両、実は6200系の通勤電車を改造したもの。座席は『横1-2』が基本で吉野の木材をふんだんに使い、新幹線グリーン車並みのシートピッチをもちます。2号車はラウンジカーで、スィーツや吉野の地酒、河内ワインなどを楽しむことができます。
「大阪阿部野橋」から「橿原神宮前」までは南大阪線、そのあと「橿原神宮前」~「吉野」間は吉野線と名称が変わります。では、その吉野線の見どころをいくつかご紹介しましょう。
「飛鳥」は古代の歴史とロマンが数多く残る明日香村への玄関口。多くのハイカーや観光客でにぎわいます。半世紀前に極彩色の壁画が見つかった高松塚古墳や、横穴式石室を持つ石舞台古墳などをレンタサイクルや超小型電動レンタカーで巡ってみてください。
「壺阪山」には高取城址と城下町として栄えた町並みがしっかり残っています。また壷阪寺は、お里・澤一の「壺阪霊験記」の舞台として有名で、眼病に霊験があるといわれ大きな観音様が見守ってくれます。
「吉野口」はJR和歌山線との共用接続駅。1896(明治29)年開業の駅舎には、多くの歴史が刻みこまれています。今はもうありませんが、ホームで販売していた柿の葉寿司がうまかったんです。
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